クラスルールの注意点
470級は『クローズド・クラス規則』(第Ⅱ部-要件と制限より)が適用されます。
『クローズド・クラス規則』とは?
ERS(セーリング競技規則) C.2.2
クラス規則で明確に認められていないものすべてを禁止しているクラス規則国際470級クラス規則に
記載されていない装備の装着はできません。
下記は470のクラスで良くある計測などの問題点を抜粋しております。
大会計測時は工具も部品もそろっていない事が想定されます。
事前に確認されてから大会会場こられる事を推奨します。
1.MEASUREMENT CERTIFICATE INCLUDING MEASUREMENT FORM (MC/MF)
《クラス規則 A11.2(d) 》
MC/MFのオーナー欄に所有団体名、住所を英語で記入してありますか?
管理者(監督部長会長等) サインを記入しますか?
記入例 『OWNER’S DECLARATION欄 記入について』を参照下さい。
2.スピンネーカー・キャッチャー
《クラス規則 D.3.1(b)(14) 》
スピンネーカー・キャッチャー装置が、バウまたガンネルの外縁から150 mm を超えて突き出していませんか?
3.ラダー・ブレードの重量補正
《クラス規則 E4.5 》
重量補正する場合のおもりはラダーヘッド上縁に永久固定してください。
4.マストのアフタープラーシステム
《クラス規則 C.9.2(a)(1)(ii) 》
マストが最前方の位置にあるときに後方へのベンドを調節するシステムのグリップ、ロープの端、ワイヤーその他の部分は、
図「マスト調整グリップ」に示すとおりマスト・パートナーから150 mm を超えてはいませんか?
5.フォアステー
《クラス規則 C9.2(4) 》
マストを最後傾させた時、マスト・パートナーの後端からマストが出ていませんか?フォアステーをロープで継ぎ足していませんか? フォアステーの長さに注意。
対処法 フォアステーの艇側継ぎはぎソフトワイヤーを作り直す。微調整は取り付けシャックルの長さで対応可能。
6.ISAFプラーク
《クラス規則 D.1.4(a) 》
艇のスターボード サイドタンク内側に貼付してあるISAFプラークの国際番号が識別できますか?
対処法 下記協会サイトにてISAFプラークの再発行を行って下さい。↓
7.メインセールの補強
《クラス規則 G.3.4 二次補強 》
破損補修以外の理由でメインセールとスプレッダーの接点付近にセールリペアテープを貼付する等の補強を行ってはいけません。
8.マスト・ブームストッパー
《クラス規則 C.10.4(b)(4)(5)》
マストトップ、ブームエンドのグルーブにストッパーが固定されていますか?
ストッパーの位置は正確ですか?
大会に使用するセイルで、ブラックバンドにセイルが掛かっていない位置にストッパーがついているか注意して下さい。
対処法 適正位置に取り付け直す。
大会計測時は工具も部品もそろっていない事が想定されます。
事前に確認されてから大会会場こられる事を推奨します。
9. マスト及びブームの リミット・マークの幅
《クラス規則 F.3.6 F.4.4 》
リミットマーク幅は最小10㎜になります。普段の練習でリミットマークが薄れていませんか?
対処法 リミットマークをしっかりとかき直す。
(車用のタッチアップペンなどを推奨する。)
10. ブームの取り付け位置
《クラス規則 F.3.6 & ERS F.2.2(a) 》
マスト・リミットマーク下部にブームは適切にセットされていますか?
下記点線より上部にブームがセットされていなければいけません。
多くの グースネックは摩耗し、ブーム位置がルールオーバー しています。ご注意下さい。
対処方 ① 上記写真 a 部分に ワッシャーを入れる
② グースネックを交換する
大会計測時は工具も部品もそろっていない事が想定されます。
事前に確認されてから大会会場こられる事を推奨します。





